広告という売れる概念 | 動画マーケティング

マーケティングをずっとしていると、ふとこういった感覚に陥ることがあるかと思います。「私は売れるためだけに作っているのか。この方法は本当にいいのか?」そして、売るということから広げたいという発想が生まれる瞬間があるかと思います。

マーケティングの中でも1つ広告という概念があります。広告とは、日本では「広く世間に告げ知らせること」を意味するので、ある意味そういった発想が生まれる気持ちはよくわかりますし、私自身もなんども経験しています。ですが、一方で英語の広告(ADVERTISE)と言います。ラテン語の「AD”〜の方へ”」と「VERT”注意を引く”」とが複合的に出来た言葉で、欧米での広告といった場合「消費者の注意を、強制的に惹きつける」という意味を持ちます。日本のように広く告知するだけではない。

大きく売れてしまうと「売るため」から「広めるため」となりがちですが、マーケティングとは、売れることが第一の仕事と今は考えています。理念、ビジョンはマーケターの仕事ではない。理念、ビジョンを世に広めるために最大限売ることがマーケターの仕事です。ですので、「売ること」「広めること」をごちゃにしてしまうと、数溢れる広告に埋もれ、結果何も残らないことになります。

欧米のマーケティングを取り入れたきた日本の中で、より多くの人に伝え、広げていくためには、欧米の「注意を引く」ことも、必然と取り入れなければ、埋もれてしまいます。新商品やサービスに関する情報がお客まで、まず届かなければ、購買動機や消費意欲も生まれない。広告の根本は何か?広告は、デザインではないです。どんな表現手段を用いることになっても、お客様に商品やサービスを購入して頂くこと。しっかりこの基本に立ち返りさえすれば、おのずと、「無理に売ることではなく、最大限売ること」にコミットできるはずです。無理矢理の注意は引いても購入にいたらないことの方が多いのです。ですので注意だけではダメで、そこから購買をいかに引き続けさせるかも重要になると考えます。